GreeQue大原よりご挨拶
はじめまして。
「和洋折衷の家」の企画・デザインを担当させて頂きましたGreeQue大原と申します。
今回はこの規格住宅におけるコンセプトを改めてご説明させて頂こうかと思います。
コンセプトと言っても、いろいろあります。
いろんな思いをこの家に詰め込んであります。
なので今回はそのうちの一つ、「消耗しない家」について。
戦後、日本の住宅は大量生産できる「製品」として、効率重視、スペック重視の道を突き進んできました。
使われる材料も「新建材」と呼ばれる工場製品、すなわち集成材、ベニヤ、ビニールクロス、アルミサッシ、クッションフロアというものに置き換わっていきました。
それらは工場でつくられる以上、消耗品です。
消耗品でつくられた家もまた消耗品となり、住宅の耐用年数が20年、30年という世界になりました。
せっかく35年ローンを組んで家を建てても、それが結局、ローンを払い終える頃には「消耗」され、解体されてしまうのが今の日本の現状です。
それに工場のオートメーションで生産される製品でつくられた家は、かつての職人たちが手仕事でつくった家に比べ、もちろんデザイン的にも劣ります。
少しでも利益率を高めてクレーム発生率を減らすための家。
だから飽きられ、消耗されてしまうのです。
この規格住宅は、かつてあった住宅の素晴らしい「文化」を現代に復刻し、消耗されない家、住む人が豊かになる家を目指しました。
可能な限り自然素材を使い、あらゆるところに人の手が入っています。
自動で生産されたものは住宅設備類だけ、あとはすべて職人による丁寧な手仕事です。
手仕事ゆえに、凝ったデザインが可能になります。
建具の細工、美しい欄間、味わいのある塗り壁、かわいいタイル…
こういった組み合わせこそが100年前にこの国に存在した「住宅の文化」と呼ばれるものに他なりません。
文化的な家で暮らすと、日々の心が豊かになります。
僕自身、自然素材だけでつくられた古民家に住んでいますので、家というハコが人の意識にどれほど影響を与えるのかは充分知っているつもりです。
気持ちの良さ。
豊かな気分。
それらは決してスペック的な数値で表せませんが、体験すればすぐに分かります。
三重県菰野町にオープンしたばかりのモデルハウス、そこには現代の一般的な住宅では味わえない本物の空間があります。
ぜひ一度、足を運んでみてください。
僕やTAP堤さん、スタッフ、そして大勢の職人さんたちで造り上げた自慢の家が皆様をお待ちしております。
このブログでは「和洋折衷の家」にまつわるいろんな知識や小ネタを書いていく予定です。
今後ともどうぞよろしくお願い致します。
【GreeQue大原】